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【生産スケジューラどう使う?】最適な生産計画を実現するポイントと方法とは
生産管理において、とても重要な位置を占める生産計画ですが、具体的にはどのように立てるのが効果的なのでしょうか。
本記事では、生産計画の効果から生産スケジューラができること、さらには生産スケジューラを超える「シミュレーション×スケジューリング」という新しい方法まで、まとめてご紹介いたします。
生産管理におけるスケジューリング(生産計画)とは
生産計画の具体的な範囲
生産管理におけるスケジューリングとは、製品ごとに異なる原材料やリソース、プロセスを割り当てることです。これは、生産工程をできるだけ効率的にし、材料や人員のコストを抑えながら、納期通りに製品を出荷することを目的としたものです。生産工程を効果的にスケジューリングすることで、実際に必要なものだけを生産することができるため、余剰在庫を最小限に抑えることができます。
生産計画に影響を与える要因はたくさんあり、以下はそれらの一例です。
– 生産に使用できる原材料の量
– 生産可能な原材料の量
– 生産可能な生産能力の量
– 製品またはサービスの需要
– 資本設備への投資資金の有無
生産計画の3つのポイント
– 何を生産する必要があるのか?
– どのように生産すべきか?
– いつまでに生産するのか?
生産計画の歴史
生産スケジューリング(生産計画)の歴史は古く、かつては「籠」と呼ばれる封筒を使って注文とその期日が管理されていました。そんな中、1924年ゼネラルモーターズ社のP.J.ケリー氏が初めて生産スケジューリングという方法を実践したと言われています。
1940年代後半になると、生産計画の形式は紙媒体から電子媒体へと移行されました。多くの工場で自動化された生産計画のシステムが開発され、それらを統合するための方法が開発され、MPS(基準生産計画、マスター・プロダクション・スケジュール)と呼ばれるものに展開されました。
なぜ生産計画が重要なのか?
生産計画の基本的な考え方
生産計画の基本的な考え方は、「常に手元にある製品の数を最小限にする」ということです。製造工程における在庫レベルを把握することで、コストを削減し、より効率的なプロセスにつながる生産判断ができるようになります。また、在庫レベルが厳密にコントロールされていることで、市場の需要の変化に迅速に対応し、在庫を減らしながら顧客にサービスを提供することが可能になります。
適切な生産計画を立案することの効果
1. 製造リードタイムの削減やリスクへの柔軟な対応
生産計画を立てることの最大のメリットは、納期に間に合わせるための時間を節約できることです。生産工程で避けられない遅延が発生したり、非常に短い納期に対応しなければならない場合が発生したりするかもしれませんが、事前にリスクを加味した計画を立てることができれば、納期に遅れてしまうことを避けることができます。場合によっては、1つの遅れが、売上を失うか、将来の販売量を確保するかを分けることもあります。
2. 組織の競争力向上
生産は貴重な資産であり、競争力の鍵となります。組織が生き残るためには、生産活動を止めずに円滑な生産管理を実施し続けることが求められます。そのため適切な生産計画をたてることは、自社の競争力を維持し、さらには競合他社の一歩先を行くことにもつながります。
生産計画を立てる際に考慮するべき注意点
企業が製品を作ろうとするとき、そのコストを検討する必要がありますが、生産計画をたてる際にもコストは考慮するべき点になります。その理由は、製造プロセスを開始する前に製品を作るためにどれだけのコストがかかるかを前もって知っておくことが求められるためです。
製品の価格設定のための検討事項として、代表的なものは次のとおりです。
1)製造に必要な材料の購入価格(例:自動車用の鉄
2) 生産工程に必要な人件費(ある場合)。
低品質の材料を使ってできるだけ安く製品を作ろうとする企業もあれば、高品質の製品を作っても生産や購入にはコストがかかる企業もあります。
3)企業の間接費:特定の製品やプロジェクトに直接関係のない、年間を通じて継続する費用。例えば、家賃、保険、施設の維持費など。
製品のコストを決定するプロセスを原価計算といい、このような原価、コストを生産計画立案時点で考慮することは適切な生産管理のためには重要なポイントだといえます。
生産スケジューラはもう古い?最適な生産計画の立案方法とは
生産スケジューラができること
生産計画を立てる際には、いわゆる「生産スケジューラ」といったソフトが用いられるのが一般的です。生産スケジューラでは、生産計画を表やグラフ、チャートといった形式で作成することができます。また、ここで設備能力や歩渡り、在庫制約といった条件を設定することができるソフトもあります。
生産スケジューラの問題点
一見すると効果的にみえる生産スケジューラですが、その導入・運用に関しては「うまく使いこなせず失敗してしまった…」という声も少なくありません。生産スケジューラでは、多くの条件を設定することができますが、その多くはラインの状態や生産体系をロジックで定義し、一意の生産計画を出力します。
ここでの課題は、以下の2つがあります。
- 最適とされる生産計画のみアウトプットされるため、意思決定のプロセスが不透明
- ロジックで定義づけるため、ヨコ展開に弱い
詳しくは以下の資料にて解説しています(ダウンロードは無料です)
常に最適な生産計画を立てるには?
では、常に最適な生産計画を立てるにはどうしたらいいのでしょうか?株式会社レクサー・リサーチでは、生産シミュレーションの力を最大限活用した業務アプリケーションSIM-SPPを開発しています。
SIM-SPPは、ヒト・モノ・資源を考慮した並列シミュレーションを回すことで、常に最適な生産計画を提供する画期的な業務アプリケーションです。
シミュレーションの効果
担当者はシミュレーションから算出された無数の生産計画案から最適な生産計画パターンを選択することができるため、重要視したいKPIに基づいた生産計画が作成できます。また、選択するというプロセスがあるため「なぜこの生産計画なのか」を説明することができ、説得力をもった説明が可能になります。
SIM-SPPを活用することで、最適な生産計画の自動立案、ガントチャートでの一丸管理が可能になります。また、SIM-SPPはERPシステムとのデータ連携や帳票出力にも対応しています。
まとめ
本記事では、適切な生産計画の効果から生産スケジューラができること、生産スケジューラを超えるSIM-SPPまでご紹介しました。
最適な生産計画は、組織の競争力を維持し向上する上で重要なポイントになります。「生産スケジューラーやってみようかな」「最適な生産計画を立てたい」とお考えの方は、ぜひ今回ご紹介したポイントを参考にしてください。