インドネシア国のデジタル・エンジニア育成支援を目指す取り組みを推進
株式会社レクサー・リサーチ(代表取締役 中村昌弘)は、インドネシア産業のデジタル化に向けた取り組みとして、インドネシア工業省と共にレクサー・リサーチの生産シミュレータ「 GD.findi 」を活用したデジタル・エンジニアリング人材育成プログラムの実施を推進しています。この度、このインドネシア国の高付加価値産業への転換および Making Indonesia 4.0 政策への貢献を目的とするレクサー・リサーチの取り組みが、独立行政法人国際協力機構(以下、JICA )が実施する2020年度第1回公示「中小企業・SDGsビジネス支援事業」のうち「普及・実証・ビジネス化事業(中小企業支援型)」として採択されました。
JICAの進めている中小企業・SDGsビジネス支援事業は、開発途上国の開発ニーズと本邦民間企業の優れた製品・技術とのマッチングを行い、「SDGs達成に貢献するビジネス(SDGsビジネス)」及び開発途上国の抱える課題の解決を図り、ODA を通じた二国間関係の強化や経済関係の一層の推進を目的としています。今回、レクサー・リサーチの取り組みが、普及・実証・ビジネス化事業(中小企業支援型)として採用されました。
レクサー・リサーチは、2019年12月から「中小企業・SDGsビジネス支援事業」の 「案件化調査(中小企業支援型)」として、インドネシア国工業省と共にインドネシア国でのリーン生産の強化推進を目指し、デジタル・エンジニアリング技術やサイバー・フィジカル・システムの導入とその実施体制の構築に向けたデジタル・エンジニアリング人材育成プログラムを進めています。インドネシア国では、従来の低賃金労働力を基盤とした労働集約型の産業構造からの脱却、および高付加価値産業への転換を目的とした産業のデジタル化・自動化を推進する Making Indonesia 4.0 政策が進められています。しかし、国内ではこれらの実現に向けた基盤体制をどのように構築するか、その中でも特にデジタル人材育成をどのように推進するかが課題となっています。これらのニーズに対して、レクサー・リサーチは生産システムシミュレータ「 GD.findi 」を活用するデジタル人材育成に関する調査活動を実施してきました。
そして、この度、新たに採択された「普及・実証・ビジネス化事業(中小企業支援型)」は、これまでの活動をさらに進め、インドネシア工業省と連携してインドネシア国内の教育機関において本教育プログラムの実証を行うとともに、本教育コンセプトとエンジニアリング技術をインドネシア産業界へ発信するものです。ここでは、クラウドサービスである「 GD.findi 」の特徴を活かし、現地での導入支援組織や指導人材と連携を取りながら、今後、幅広い産業への導入も併せて行います。
インドネシア産業界へのデジタル・エンジニアリング技術、サイバー・フィジカル・システムや日本型のモノづくり方式の導入、さらにはデジタル・エンジニアリング人材輩出の体制構築への取り組みを通じて、インドネシア国の Making Indonesia 4.0 政策の支援およびインドネシア国と日本国の連携強化、SDGsの達成に貢献して参ります。
レクサー・リサーチの生産システムシミュレーター「 GD.findi 」の製品紹介については、こちらからご覧ください。
[関連リンク]
・(ニュースリリース)JICA 2020年度第一回「中小企業・SDGsビジネス支援事業」の採択を決定
https://www.jica.go.jp/press/2020/20200924_10.html
・(詳細情報) 普及・実証・ビジネス化事業(中小企業支援型)
https://www.jica.go.jp/priv_partner/activities/smebvs/index.html