GD.findi データモデル

バーチャル工場を記述するGD.findi のデータモデル

GD.findi ではバーチャル工場を6つのコンポーネントからできているデータモデルにより表現します。データモデルのコンポーネントに含まれるパラメタの種類や、パラメタを編集したときのシミュレーション内の挙動は GD.findi の内部プログラムとして作りこんでいます。データモデルにパラメタが設定された時の挙動をプログラムとして作りこんでいるために、GD.findi を利用するユーザはデータモデルのパラメタを変更するだけで(プログラミングの必要がなく)仮想検証を行うことができます。
データモデルに定義されている6つのコンポーネントと、各コンポーネントにどのような種類のパラメタを設定できるかについては以下の通りです。
データモデルFINDI
6つのコンポーネントの組み合わせで生産システム(バーチャル工場)を定義
データモデルにパラメーターを与えるだけでノン・プログラミングでシミュレーション実行

工場の基本生産能力を決定する情報群

レイアウト コンポーネント、ステーションアクティビティ コンポーネント、生産プロセス コンポーネントを設定することで、工場の理論上の基本生産能力を算出することできます。
GD.findi データモデル
GD.findi データモデル
GD.findi データモデル

レイアウト コンポーネント

レイアウト情報を設定するための情報群です。
設備や作業場所の位置や、各設備前の場所に保管できる仕掛在庫の最大数量などを設定することができます。
GD.findi データモデル
GD.findi データモデル

生産プロセス コンポーネント

製品を作るための工程の流れや作業時間などを設定するための情報群です。
工程フローやMBOM、各工程の標準作業時間などの情報を設定することができます。
GD.findi データモデル
GD.findi データモデル

ステーションアクティビティ コンポーネント

どの場所・設備で何の作業を行うのか設定するための情報群です。
作業場所、設備と作業の関連付け(どこで何の作業を行うか)や設備ごとの生産能力を設定することができます。

工場の制約条件として働く情報群

リソース コンポーネント、搬送アクティビティ コンポーネント、工場マスタ コンポーネントは工場の制約条件を設定することができます。基本生産能力に加え、制約条件を設定することで様々な状況におけるバーチャル工場の動的な生産活動を表現することができます。
GD.findi データモデル
GD.findi データモデル
transport-activity-image

搬送アクティビティ コンポーネント

前工程から後工程までの搬送情報を設定するための情報群です。
搬送に必要な搬送時間や誰が搬送を行うのかなどの情報を設定することができます。
GD.findi データモデル
GD.findi データモデル

リソース コンポーネント

GD.findiでは、工場内で作業を行う作業者やAGV、設備に取り付けるための金型などを生産活動におけるリソース(=資源)と捉えています。
リソース コンポーネントはこれらの情報を設定するための情報群です。
GD.findi データモデル
GD.findi データモデル

工場マスタ コンポーネント

工場内に定義されるマスタ情報を設定するための情報群です。
工場マスタでは就業時間や休日、工場で生産する製品情報を設定することができます。

GD.findi は従来の生産シミュレータと何が違うか

既存の搬送シミュレータとGD.findi の違いは、そのモデリング方法にあります。既存の搬送シミュレータのモデリングはプログラミングでモノの流れを定義することでしたが、GD.findi のモデリングはデータモデルに定義された各コンポーネントに含まれるパラメタの値を編集することを指します。
従来のシミュレータ=IT専門家のツール
モデリング
プログラミングでモノの流れを定義する
モデリングに専門的なプログラミングスキルや、それ相応の時間が必要となります。
GD.findi データモデル
GD.findi =製品技術/製造現場の方が使える
プログラミングなしのツール
モデリング
各コンポーネントのパラメタの値を編集する (プログラミングは不要)
パラメタの値を編集するだけで、スピーディーなモデリングが可能。専門的な知識も一切必要ありません。
GD.findi データモデル
GD.findi はシミュレーションを行うために待ち行列理論で表現されるQueueingオブジェクトを生成しています。これは既存の搬送シミュレータと同様ですが、既存の搬送シミュレータではQueueingオブジェクトをプログラミングで生成しています。そのため詳細なシミュレーションを行うことは可能ですが、モデリングにプログラミングスキルや時間が必要です。
一方、 GD.findi ではQueueingオブジェクトを生成するためのロジックはデータモデルとして GD.findi 内部のプログラムで定義されています。そのためデータモデルに定義された各コンポーネントに含まれるパラメタの値を編集するだけでQueueingオブジェクトを生成することができ、スピーディーで簡単なモデリングを実現しています。
GD.findiは100%プログラミングなしで製品技術/製造現場の方が使える。
従来の生産シミュレーターはIT専門家のツール
GD.findiと従来のシミュレータの違い
GD.findi データモデルを活用した生産システムシミュレータ「GD.findi MS」の製品情報については下記よりご覧ください。