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製造業におけるリードタイムの重要度は?
リードタイム効率化に向けたヒントをご紹介
製造業におけるリードタイムの重要度は?
製造業は、様々な工程を経て商品や製品の生産を行います。製造業の代表的な形態には、「組立」「加工」「機械加工」の3つがあります。
部品を接合して製品を形成する。加工は、原材料から部品を切断、成形、組立、プレス、接合して部品を作る工程です。機械加工は、成形や鋳造だけでは作れない、公差の厳しい精密部品を作るための金属切削技術を含む。
では、これら製造業において、「リードタイム」はどのくらい重要なものなのでしょうか?本記事では、リードタイムがなぜ重要と言われるのか、またその効率化に向けたアプローチをご紹介いたします。
リードタイムは、ある製品の注文が入ってから、それが完成して顧客に出荷されるまでの期間のことであり、生産管理上非常に重要な指標となります。また、ある工程が始まってから終点に到達するまでにかかる時間のことを指すこともあります。リードタイムはサプライチェーン・マネジメントの1つの要素ともいえます。
サプライチェーン・マネジメントとは?
サプライチェーン・マネジメントとは、企業がサプライヤーや顧客と行動を同期させ、円滑で効率的かつ競争力のある事業運営を維持するためのマネジメントの概念のことを指します。リードタイムの管理はサプライチェーン・マネジメントの中核であるため、リードタイムを語る上では、サプライチェーン・マネジメントが重要となります。
最終出荷品の生産に必要な各部品の製造リードタイムは、受注から出荷までの生産プロセスのすべての側面に関わるものであり、組織がその業界で競争力を持つためには、可能な限り短くする必要があります。また、リードタイムが短いということは、発注の計画や準備がしやすいという利点もあります。さらには、リードタイムが短いということは生産ラインにムダが少ないということにもつながりますので、製造過程で起こりうるミスを減らすことができ、無駄な部品や労働力を節約するということも期待できます。
リードタイムに影響を及ぼす要因
リードタイムは多くの要因に左右されますが、これらの要因は、顧客主導型と設備主導型の2つに分けることができます。
ここからはフロントローディングを効果的に進めるための3つの視点をご紹介いたします。
顧客主導の要因
顧客主導の要因には、注文の大きさ、注文ごとの数量、部品構成、納期などが挙げられます。つまり、顧客主導の要因とは、顧客と顧客の要求に依存する要因であるといえます。
設備主導の要因
設備主導の要因には、類似製品のリードタイムドライバー、同じクラスの異なる製品のリードタイムドライバー、同じ/類似の製品クラスのリードタイム(つまり、企業の受注出荷の履歴)が含まれます。
2つの要素どちらも理解することが重要
上記2つの要因は、対象となる範囲によってもその影響度は変わってきます。例えば、製造リードタイムに関しては、サプライヤーがその設備主導の要因を管理する能力が重要になります。これら、設備主導・顧客主導の2つの要因を理解することで、リードタイムを適切にコントロールし、組織の効率化と競争力強化につなげることができます。
リードタイム効率化に向けたアプローチとは
リードタイムを短縮することで、需要の急増が見込まれたとき、メーカーは迅速かつ効率的に対応することができます。つまり、多くの在庫の入荷を待つことなく、製造能力を調整したり、生産量を増やしたりすることができるのです。また、サプライヤーにとっては、残業代や発送の迅速化などに伴うコスト増を回避できることになります。
ここでは、リードタイムを効率化するためのヒントをいくつかご紹介します。
リードタイム効率化につながる6つのヒント
1) 処理時間の短縮、サイクルタイムの増加、自動化や設備の増設などにより、サプライチェーンのボトルネックを解消する。
2) リードタイムを短縮するために、製品のセットアップを最小限にする。
3) 労働集約的な工程や付加価値のない工程のアウトソーシングを検討する。
4) 仕入先と現実的な出荷予定日を設定する。急ぎの部品が必要な場合、迅速な出荷のために割増料金を支払う覚悟を決める(例えば、2日ではなく5日での出荷)。
5) 不要な在庫を排除し、保管コストと倉庫スペースを削減する。
6) サプライヤーと協力して、電話連絡や出荷の遅れに関する電子メールでの状況報告など、日常的なコミュニケーショ ンを発展させ、メーカーがそれに応じて生産スケジュールを調整できるようにする。
まとめ
本記事では、製造業におけるリードタイムの重要性からその効率化に向けたアプローチについてご紹介いたしました。リードタイム削減には、ボトルネック工程の発見とのその解消が効果的ですが、シミュレーションソフト活用によるアプローチもひとつの手です。
生産シミュレータGD.findi では、パソコン上で生産ラインのリードタイムから、そのボトルネックを見つけ、ボトルネックを解消するための方法をリスクのない環境で検証することができます。
著者情報
山上 玲奈(株式会社レクサー・リサーチ マーケティング担当)