選択条件設定エージェントについて #
選択条件設定エージェントでは、エージェントが実行する搬送アクティビティに対して、どのアクティビティを実行するかの選択条件を定義づけることができます。
この機能を活用することで、複数の設備の中から最も段取り替え回数が少なくなるように搬送条件を設定する といったことが可能になります。
注意
選択条件設定エージェントは、GD.findi MS v10.2.15 にて追加された機能です。それ以前のバージョンをお使いの方は、最新版にアップデートしてください。
設定方法 #
モデルの用意 #
下図のようなモデルを作成します。ここで、エージェントを利用したいステーションに搬送点を定義する必要があります。
※ 搬送するステーション間をアークで接続する必要はありません
AgentDesignerでエージェントを追加する #
AgentDesigner を開き、新しいアセット(人や搬送機)を作成します。作成したアセットのエージェントモデルを「選択条件設定エージェント」に変更し、他の設定を任意の値にします。
(注意)要員数は「1」にします
選択条件を定義する #
AgentDesigner 画面左下のカラム「選択条件(デフォルト)」で、アセットが担当するアクティビティ全体の選択条件を定義づけることができます。
また、Parameter タブで各ユニットごとの選択条件を定義づけることもできます。
※ ステーション上に選択条件設定ユニットおよび選択条件が定義されている場合、選択条件(デフォルト)ではなく、ユニット上に定義された選択条件が優先されます
【指定可能な選択条件】 #
以下が、選択条件として指定可能のものです。選択条件列の文字列を入力することで反映されます。
選択条件 | 略の意味 | 詳細 |
---|---|---|
LSSZ | Lot number is Same or Stork volume is Zeroの略 | 同じロット番号の搬送をしている場合もしくは行き先のステーションの在庫数が0個である場合にtrueと判定する条件 |
MNWT | Minimum Work Time | 生産時間が最も短い設備を選択する条件 |
MNOP | Minimum Operation Time | 合計稼働時間が最も少ない設備を選択する条件 |
MNSS | Minimum Stock Size | 合計在庫数が最も少ない設備を選択する条件 |
MNST | Minimum Setup Time | 合計段取り時間が最も少ない設備を選択する条件 |
MXTL | Maximum Tooling Life | 設備に取り付けられたツールの残ライフが最も多い設備を選択する条件 |
PRTY | Priority | 指定された優先順位が最も高い設備を選択する条件 ※優先順位は低い方が優先度が高いと判定する。 |
搬送アクティビティに割り当てる #
搬送アクティビティへの割り当てを行います。搬送アクティビティでは、実行可能な搬送アクティビティリストから選択条件に従って次に実行する搬送アクティビティを選択されるようになります。
生産レンダリング実行 #
レンダリングをすると本エージェントのロジックに従って搬送が行われます。
サンプルプロジェクト #
「LSSZ,MNST,PRTY」の選択条件が設定されているサンプルプロジェクトです。