GD.findi レシピ

生産数ごとに発生する段取り替えを追加する

基本のシミュレーションモデルを使用し、生産数ごとに発生する段取り替えを追加する方法を解説します。

GD.findi レシピ:段取り替え(生産数)を追加する

このレシピについて

基本のシミュレーションモデルに生産数ごとに発生する段取り替えを追加する方法、生産性への影響を分析する方法を解説します。

段取り替え作業の概要

基本のシミュレーションモデルに、生産開始から50個生産完了した時点で治具交換を行い交換作業時間は5分としたモデルを作成します。

GD.findi レシピ:段取り替え(生産数)を追加する

前提条件

治具は1種類

治具交換設定設備治具交換間隔 治具交換時間
設備B

50個生産するごとに交換

 5分(300秒)
GD.findi レシピ:段取り替え(生産数)を追加する

モデルの設定方法

シミュレーションモデルの設定は、以下の流れで行うことができます。

※各画像は、クリックすると拡大表示されます

* このレシピは、「基本のシミュレーションモデル」がベースとなっています。
→ 基本のシミュレーションモデル の作成方法はこちら

本レシピと同じモデルがダウンロードいただけます。ご利用の際は、ダウンロードボタンをクリックし、gfrファイルを GD.findi MS にインポートしてください。

治具を登録する

1 ツーリングマスタに治具を追加する

画面右のメニューにある「ツーリングマスタ」をクリックする。

ツーリングマスタ設定画面が表示されるので「名前」文字上で右クリックしメニューを表示

表示されたメニューの「新規作成」をクリックすると新規行が追加される。

2 治具のマスタ情報を設定する

名前欄の「Tool0」を「治具B」に書き換える。

数量欄の「0」を「1000」と書き換える。

 ※治具の在庫数を入力するが今回は在庫がなくならない値を設定

ライフ欄の「0」を「50」に書き換える。(50個毎に設定)

単位の「▽」をクリックし、メニューを開き「回」をクリックする。

右上の「×」をクリックして設定終了する。

段取り替え作業を設定する

1 取付作業を設定する

画面右メニューから「アクティビティ」をクリックする。

アクティビティ画面が表示されるので「ステーション・アクティビティ」タブをクリックし、ステーション・アクティビティを表示する。

段取り替えを設定する設備(設備B)をクリックする。

「装置B」の文字上で右クリックし、メニューを表示する。

「ツーリング・アクティビティの追加」をクリックし新規行を追加する。

「製品切替」の横の「▽」をクリックし、メニューを表示する。

メニューの「使い切り」をクリックする。

ツーリングアセット欄の「▽」をクリックし、ツーリング一覧からツーリングマスタで事前登録した治具Bを選択する。

「ツール操作」の横の「▽」をクリックし、メニューを表示する。

作業時間欄に、治具交換作業時間を入力する。「空白」に「300」を入力する。(5分)

2 取り外し作業を設定する

「使い切り」の文字上で右クリックし、メニューを表示する。

「ツーリング・アクティビティの追加」をクリックし新規行を追加する。

「製品切替」の横の「▽」をクリックし、メニューを表示する。

メニューの「使い切り」をクリックする。

ツーリングアセット欄の「▽」をクリックし、ツーリング一覧からツーリングマスタで事前登録した治具Bを選択する。

 「ツール操作」の横の「▽」をクリックし、メニューを表示する。メニューから「取り外し」をクリックする。

「×」をクリックし終了し登録完了。

以上で、設定は完了です。シミュレーションを実行してください。

シミュレーション結果を確認する

段取り替えを簡単に無効にする方法

GD.findi MS では、レンダリング設定画面で先ほど設定した作業者を無効/有効 にすることができます。このことで、制約がある時と無い時の比較検証が容易になります。

設定した段取り替えを無効にする方法は以下の通りです。

1 「Rendering」をクリックし、生産レンダリングを開く

2 「エージェント」の下スイッチを有効から無効に変更する

無効の状態で「生産レンダリング実行」をクリックすると、段取り替えが無効になり基本のシミュレーションモデルと同じ設定値でシミュレーションが実行される。

※デフォルトは有効

基本のシミュレーションモデルと本モデルの結果比較

基本のシミュレーションモデル(図表ではベースモデル)と、段取り替えを追加したモデルの結果を比較します。まず、生産数と設備稼働時間・停止時間については下表の通りです。

今回のレシピでは制約条件を加えたため、基本のシミュレーションモデルよりも生産数は19個減少しています。

GD.findi レシピ:段取り替え(生産数)を追加する

また、設備に関する稼働・停止時間のグラフは以下の通りです。

GD.findi レシピ:段取り替え(生産数)を追加する

GD.findi MS の分析機能「マテリアルフロー」をみると、段取り替えが発生していることがわかります。(グラフの黄色部分)

GD.findi レシピ:段取り替え(生産数)を追加する

次はこちら

基本のシミュレーションモデルに +○○ した各パターンのモデルがご覧いただけます。

+ 設備作業者

基本モデルに設備作業者を加え、
生産システムに与える影響を考えます。

最適な作業者人数を検討したい方におすすめ
+ AGV搬送(一方通行)

基本モデルにAGV搬送(一方通行)を加え、
生産システムに与える影響を考えます。

最適なAGV台数を検討したい方におすすめ
+ AGV搬送(双方行)

基本モデルにAGV搬送(双方行)を加え、
生産システムに与える影響を考えます。

最適なAGV台数を検討したい方におすすめ

+ 作業者搬送

基本モデルに作業者搬送を加え、
生産システムに与える影響を考えます。

搬送作業を最適化したい方におすすめ

+ 段取り替え(時間ごとに発生)

基本モデルに段取り替えを加え、
生産システムに与える影響を考えます。

段取り替え作業を最適化したい方におすすめ

+ 段取り替え(品種ごとに発生)

基本モデルに段取り替えを加え、
生産システムに与える影響を考えます。

段取り替え作業を最適化したい方におすすめ

+ 設備移動

設備配置を変更して、
生産システムに与える影響を考えます。
(+作業者搬送モデル を使用します)

搬送作業を最適化したい方におすすめ

GD.findi MS について詳しく知りたい方はこちら