GD.findi MSでは、エージェントモデル「通路指定作業者」を活用することで、往路と同じ経路の復路プロセスを追加することができます。
エージェントモデル:通路指定作業者 とは #
エージェントモデル「通路指定作業者」では、指定された通路を往復する作業者の動作表現が行えます。このエージェントモデルを利用することにより、作業者の移
動通路の定義が簡単に行えます。
エージェントモデル自体の機能や詳細なパラメタ設定については、「リファレンスマニュアル」をご参照ください。本記事では、シンプルなモデルでの設定方法をご紹介いたします。
通路指定作業者の動き方 #
エージェントモデル「通路指定作業者」を使うと、設定されたエージェント(作業者など)は、経路固定搬送で設定されたルートを往復して動くようになります。
動き方については、動画も参照ください。
通路指定作業者の設定方法 #
本記事では、通路指定作業者の設定方法を簡単にご紹介いたします。詳しいパラメタ設定につきましては、リファレンスマニュアルも合わせてご参照ください。
今回は、4つのステーションとそれぞれに対応した要素作業があるプロジェクトを使用します。ステーション間の搬送は、経路固定搬送で行い、矢印で示されたようなルートで動くこととします。

本記事で使用しているプロジェクトです。GD.findi MS にインポートした上で、ご確認ください。
Agent Designer でエージェントモデルを選択する #
レイアウト、プロセス、経路固定搬送の設定は終わっているものとします。(経路固定搬送の設定については、リファレンスマニュアルをご参照ください)
左メニューで「Agent Designer」をクリックし、Agent Designer 設定画面を開きます。ここで、エージェントモデルを定義づけていきます。
エージェントモデルのプルダウンメニューから、「通路指定作業者」を選択します。また、「全通路を双方向に指定」のカラムをクリックし、true とします。
TIPS
一部の通路のみを往復させたい場合は、デフォルト値の false のままにしておきます

Parameter タブで往復する通路を設定する #
Agent Designerの Parameteタブ に移動し、往復させたい通路を指定します。
今回は、全ての通路で往復させたいので、
■ 適用範囲 の「全ての経路を追加」ボタンをクリックします。

(応用)一部の通路を双方向にしたい時 #
「ある通路は、往復してほしいけど、ある部分は一方通行にしたい…」という場合もあるかと思います。この場合は、一部の通路のみに双方向を適用します。
Agent Designer で、全通路を双方向に指定を false にする #
先の例では、「全通路を双方向に指定」を true にしましたが、これだと全部往復して動くので、カラムをクリックして false 値にします。
Parameter タブで、双方向の通路を指定する #
Parameter タブに移動し、双方向の通路を指定します。
■ 双方向通路テーブル に、双方向で通行させたい 通路(アーク)名を記入します。
