本記事では、GD.findi MS v10.2 より追加された「製品個別設定機能」についてご紹介いたします。
製品個別設定機能 とは #
製品個別設定機能では、生産プロセスに複数製品が設定されているときに、共通/製品毎に各要素作業の以下のパラメータを設定することができます。
・要素作業時間、段取作業時間、頻度作業
・部品とその数量
本機能を活用することで、「同じプロセスで生産するが、異なる部品を用いて、それぞれ異なる製品を出荷する」といったケースの表現が可能になります。
製品個別設定機能 の使い方 #
本記事では、サンドイッチを生産する工場を例にして説明します。
設定画面の開き方 #
生産プロセスに複数生産が登録された状態(図1)で、生産プロセスの右端を右クリックします。(図2参照)
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右クリックをすると、メニューが表示されますので、「プロパティ」もしくは「部品」をクリックします。
プロパティ と 部品 の違い
「プロパティ」をクリック:プロパティ設定タブが開かれます。ここでは、各製品ごとの要素作業時間等を設定することができます
「部品」をクリック:部品設定タブが開かれます。ここでは、各製品ごとの部品とその数量を設定することができます
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製品個別設定 の編集方法 #
今回使用するプロジェクトでは、レイアウト・生産プロセスは図3のようになっています。
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また、生産する製品は、ハムチーズサンド と ツナサンド の二種類が登録されています。
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1. デフォルト値を設定する #
まずは、それぞれの基準となるデフォルト値を設定します。この設定は、標準的な設定方法で問題ありません。
ここでは、要素作業時間と部品名・数量を設定しました。(図5 参照)
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2. 製品ごとの設定値を編集する:プロパティ #
次に、製品ごとの設定値を編集します。上記方法の流れで、製品個別設定画面のプロパティ画面を開きます。画面を開いた状態では、各製品とも1で設定したデフォルト値が反映されています。
ここでは、ハムチーズサンドの「サンドイッチ製作」にかかる時間を30秒から40秒に変更します。(図5参照)
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要素作業時間以外を編集するには、プロパティ横のプルダウンメニューを選択し、任意の項目を選択します。(図6参照)
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3. 製品ごとの設定値を編集する:部品 #
部品タブに関しても、同様の流れで設定します。
ここでは、「サンドイッチ製作」での 部品「材料」をそれぞれ編集します。また、ツナサンドで使用するパンを6枚切りから8枚切りに変更します。(図7参照)
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各値が編集し終わりましたら、×ボタンをクリックし、画面を閉じます。
設定画面上部の表について #
製品個別設定画面の上部に表示されている表(図8)では、製品名や部品名に従って絞り込むことができます。
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ここでは、例えば製品「ツナサンド」を探すこととします。部品欄に文字列を入力すると、絞り込みの結果が表示されます。(図9参照)
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製品を多く登録している際等にご活用ください。
*本記事で使用したサンプルプロジェクトです。
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