管理職のための GDfindi 基礎講座 #1

管理職の為のGDfindi講座をシリーズとして本投稿で開きます。GDfindiを導入されると爆発的にシミュレーションの応用範囲が広がります。そしてGDfindiは製造部門の生産性に飛躍的に貢献します。

この投稿を読まれれば、霧が晴れた彼方にテキパキ指示を出される貴方がいらっしゃいます。

本講座の狙い

管理職の為のGDfindi講座をシリーズとして本投稿で開きます。GDfindiを導入されると爆発的にシミュレーションの応用範囲が広がります。そしてGDfindiは製造部門の生産性に飛躍的に貢献します。管理職の方々は勿論GDfindiをご自身で使うわけではありません。ですが、GDfindiへの理解と使い方の基礎知識がないと、部下の方へ適切な指図が出来ません。
 
GDfindiの登場で、シミュレーションの地図が書き換えられます。従来型シミュレーションもGDfindiも「生産シミュレーション」のカテゴリーに属しますが、自動車に例えれば「トラック」と「乗用車」以上に違います。確かにトラックも乗用車もエンジンとタイヤが付いていますが、ご存知のように用途は全く違います。自動車も進化が著しく運転手が必要な時代から、女性でも運転できる時代になり、近い将来自動走行が当たり前になります。生産シミュレーションもエキスパートでしかモデルを作成出来ない時代から、GDfindiのように誰でも道具として使える時代に突入しようとしています。そして、誰でもシミュレーションが使える時代が到来すると、シミュレーションの使い方が全く変わります。つまり、GDfindiの使い方は従来型生産シミュレーションと全く変わる訳です。
 
管理職のための GDfindi 基礎講座 #1
そこで問題なのは、誰も管理職の方々にGDfindiの使い方を紹介しないことです。この投稿を読まれれば、霧が晴れた彼方にテキパキ指示を出される貴方がいらしゃいます。

何故GDfindiで生産シミュレーションの応用用途が広がるのか?

管理職のための GDfindi 基礎講座 #1

結論から入りますと、GDfindiで生産シミュレーションの用途がやく20倍広がります。そして、使い方を工夫しますとGDfindiのシミュレーションのコストは、従来型シミュレーションに対して100分の1から1000分の1、もしくはそれ以下になります。

何故、そのようなモデリングコストが実現するのでしょうか?それは「モデルの再利用性と編集性」がある為です。アメリカの宇宙航空会社スペースX社の躍進を思い出してください。スペースXは「ロケットは使い捨て」と言う従来の概念を覆し、「ロケットの再利用性」を実現し、人工衛星の打ち上げコストの価格破壊を実現しました。宇宙開発に革命を起こしたのです。

レクサーは従来型生産シミュレーションの「生産シミュレーションは使い捨て」と言う概念を「再利用性のある生産シミュレーションGDfindi」で塗り替えました。一度生産システムのシミュレーションモデルを構築すれば、次のシミュレーションはコピペと編集で実現します。生産システムが稼働している限り、新たなシミュレーションがコピペと編集で実現します。改善運動の成果で生産システムの配置換えが行われても、コピペと編集で簡単に新しいレイアウトへ対応出来ます。また、改善運動を局部的に実施する場合は、局部に限定したモデルをコピペから作ることができます。約20回コピペと編集で新しいシミュレーションを実施すれば、最初に発生したモデリングコストは無視しても差し支えないレベルまでに下がります。そして、GDfindiのコスト体系では生産システの生涯が10年と仮定しますと数千回シミュレーションが実施され、生産システムのコスト低減が今までの数倍のスピードで実現される夢の様な環境が実現します。

 

モデリングは自動化されることにより劇的なコスト削減が可能になります。GDfindiは生産システムの構造化解析結果を採用しており、構築されるモデルは構造化されています。その為にモデル作成、編集を自動化することが可能です。あるドイツのスタートアップはプログラミングの自動化を志しています。この会社のHPでは「もしあるプログラミングに5時間必要だとすると、半自動プログラミング技術の導入で同じプログラミングが約30分で実現する。そして全自動化が可能になると0.1秒以下が可能になる。」と謳っています。全く同じことがGDfindiでも実現します。そして既に幾つかの自動化機能がGDfindiには備わっています。

ギルダーの法則

近代社会を支配する法則の一つがアメリカの経済学者ジョージ・ギルダーが説く「ギルダーの法則」です。

最高のビジネスモデルは時代の最も安い資源をふんだんに浪費して、時代の最も高価な資源を節約する
- ギルダーの法則 –

ギルダーの法則はある経営資源が劇的に安くなった時に、勝者はその経営資源を大規模に活用する戦術を導入し、高価な経営資源を節約し圧倒的に戦略的優位なポジションを築くことを意味します。従来型生産シミュレーションは時代の最も高い資源の一つで、自動車業界のような特殊な環境でしか経済的に使うことができませんでした。

ところが、GDfindiを上手に使うと「時代の最も安い資源」の一つになります。即ち、「逆転の発想」が皆さんから求められるわけです。ギルダーの法則に基づく「逆転の発想」は数多くの歴史的サクセスストーリーの裏に隠されています。GDfindiを導入して安い資源となった生産シミュレーションを湯水の如く使い、高い経営資源を節約すると貴方の出世の道が開けます。

中小企業でも経済的に導入できる

管理職のための GDfindi 基礎講座 #1

またGDfindiはモデル作成の為にプログラミングを必要としません。プログラミングが必要としない対話型モデリングコンセプトを導入しました。その為にプログラミング経験のない人でもGDfindiのモデリングを簡単にマスターできます。ある大手企業で製造部門のエンジニアリング支援をされておられる方は、レクサー社のGDfindi講習を受けて約2週間程度でモデリングを自主的に出来る様になり、GDfindiを現場で採用され活躍されています。

例えばAGVの導入にあたって、投入するAGVの台数の最適化(マニュアル搬送とAGVの適正な振り分け)そして適切な搬路の設計など、従来は経験と勘に頼っていたプロジェクトを数値化することが出来、現場から高評価を得ておられます。経験と勘に頼ると「安全」を見積もる必要がありますが、シミュレーションで数値化できるとその必要がなくなります。つまり、投資額を「安全」を見積もる分節約できます。コピペと編集で様々なシナリオをシミュレーション出来ると現場の方のアイディアをシミュレーションすることが簡単に出来ます。生産システムの配置換えを検討する場合は、現場の方々を巻き込んだミーティングで数分単位のサイクルタイムで現場のアイディアをシミュレーションで評価できます。想像してみてください。現場の方のアイディアが数分後にはシミュレーション結果として評価されると、現場の方の目の色が変わって輝き出します。現場のモチベーションが高まり、このリアルタイムシミュレーションが眠っていた現場の知恵を引き出すのです。読者の皆さんの現場で、どの様な改善活動が可能かご想像ください。

 

従来型生産シミュレーションの場合プログラミングが必要な為に、現場のことをあまり知らないプログラマーがプロジェクトに関わる必要があります。プログラマーに現場を理解させる時間が必要です。そして、当然現場のプロジェクトオーナーとプログラマーの間でコミュニケーションロスが発生します。コミュニケーションロスを防ぐためにだけでも相当な手間がかかります。この苦労話はどこへ行っても伺いますので、実際に体験された方は、思い出されて頷いていらっしゃると思います。これらの時間は付加価値を生まない改善の対象です。GDfindiではこれらの非効率な時間を最小限に抑えることが出来るのです。

まとめ

いかがでしたか?GDfindiを導入するとどの様に皆さんの仕事が変わるかご想像いただけたでしょうか?まだまだこれだけではありませんが、それは今後の投稿のテーマとします。そして、本投稿のおさらいをします。

–  GDfindiの応用範囲は従来型シミュレーションの20倍ぐらい広い

–  使い方次第で、シミュレーションコストが従来型シミュレーションの1000分の1以下になる

–  コピペと編集ができるから、回数を重ねるごとにシミュレーションコストが安くなる

–  構造化されたGDfindiモデルはモデリングの自動化を可能にする

–  ギルダーの法則を使い「逆転の発想」をしよう!

–  構造化がプログラミングレスで誰でも簡単に学習できるモデリングを可能にしている

–  現場の力を引き出すリアルタイムシミュレーションが現場を活性化する

管理職のための GDfindi 基礎講座 #1

今後数回にわたって、GDfindiの使い方についてご説明いたします。従来型生産シミュレーションのイメージでGDfindiを使っていただくのは「宝の持ち腐れ」です。是非このシリーズをフォローしてGDfindiのエキスパートとなり、適切なプロジェクトを企画して御社の業績を高めてください。

管理職のための GDfindi 基礎講座 #1
Ando Mahito

中学時代にドイツに渡航。カールスルーエ工科大学にて、機械工学を専攻の後、PhDを取得。卒業後は、シーメンス社やボッシュグループにて、プロジェクトマネジメントおよび経営企画、社内コンサルティングに携わる。

現在では、株式会社レクサー・リサーチ、フラウンホーファー財団IPA研究所と共同開発契約を結び、シミュレーション系最大手エンジニアリング会社と協力関係構築​から生産シミュレータGD.findi のドイツ市場開拓に従事。

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