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【脱炭素に向けて】カーボンフットプリントとは?
中小企業が取り組むべき理由まで解説
みなさんは「カーボンフットプリント」という言葉について聞いたことはありますか? 日本語に直訳すると、「炭素の足跡」となるこの言葉ですが、日本でもその重要視が広まりつつあります。
本記事では、カーボンフットプリントの意味から企業の取り組みについて、さらには中小企業が取り組むべき理由 についてご紹介いたします。
カーボンフットプリントとは?
CFP(カーボンフットプリント)とは、Carbon Footprint of Productsの略で、消費者や事業者が排出する二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を算出した指標です。
その範囲を企業に絞ると、製品やサービスの原材料の調達から生産、流通を経て最後に廃棄・リサイクルに至るまでの流れ全体を通して排出される温室効果ガスの排出量を指します。
CFPを知る事によって、消費者や事業者が二酸化炭素排出量を共有し、更なる二酸化炭素排出量削減を推進することにつながります。
カーボンフットプリント制度の企業の取り組み
多くの企業が既にカーボンフットプリント制度の導入に取り組んでいます。
例えば、エネルギー効率の高い照明や家電製品、キッチン用品にはその旨のクレジットを表記したり、工場で生産されるエネルギー量を減らすための措置をとったりする等の施策があげられます。
CFPの取り組みに積極的な業種・企業
カーボンフットプリントが最も大きい製品を製造している企業は、ファーストフード店、家具メーカー、アップル社やマイクロソフト社などの電機メーカーです。
2007年、これらの企業は国連気候変動枠組条約(UNFCCC)との間で、”2007年は2006年比で2桁の安定成長を維持する “ことを誓約する「コンパクト」という自主協定に調印した。アップルは2億3500万トンの二酸化炭素(CO2)を排出すると推定されており、これはフットプリント全体の44%に相当する。
CFPの削減方法
企業が二酸化炭素排出量の削減に成功する唯一の方法は、自分たちがどれだけ温室効果ガスを排出しているかを把握することです。どれだけの炭素が利用されているかを知るために、企業は以下の項目を通して温室効果ガスの純排出量を測定する必要があります。
・エアコンによる排気ガス(エアコンが環境に良いものではないことが判明しました)
・二酸化炭素換算値(CO2e)
・温室効果ガス排出量モデリングソフト
・温室効果ガス純排出量計算機
外部プロバイダーを使って、再生可能エネルギーの生産をサポートすることで、企業の二酸化炭素排出量を節約することもできます。
中小企業もCO2削減に取り組むべき理由
各企業が温室効果ガス排出量削減の重要性を認識し始めていますが、全体的な削減にはまだ長い道のりがあります。一部の企業では環境を意識し温室効果ガスの削減を意識し、改善に取り組み始めています。
地元のレストランのような小さな会社は、自分たちは公害に大きな影響を及ぼしていないと考えていることが多いのですが、実は日本の99.7%は中小企業としていされている事から、中小企業こそが一社一社環境改善への意識を持つことが求められています。
自社の取り組みの中で、環境に影響を与えている部分からピックアップすることから始める等、まずはできるところから意識を持つことが重要です。
著者情報
山上 玲奈(株式会社レクサー・リサーチ マーケティング担当)