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FIFO(先入先出法)の概要とメリット、LIFOとの違いについて解説

執筆者:レクサー・リサーチ マーケティング 山上玲奈(やまがみ れいな)

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FIFO

本記事では、FIFO(先入先出法)の概要とメリット、LIFOとの違いについて解説します。また、それを導入する上でのポイントについても説明します。

FIFOとは?

FIFOとは、在庫管理システムの一種で、在庫の古いものから順に販売されるようにするシステムです。

FIFOとは、「First-In, First-Out」の頭文字をとったもので、最初に入荷したものが最初に販売されることを意味します。

FIFO(先入先出法)の概要とメリット、LIFOとの違いについて解説

FIFOの仕組み

先入先出の在庫管理システムは、在庫管理システムの中で最も一般的なタイプです。また、最初に販売または処理されるものが最初に販売されるものと仮定している点ことが特徴でそのため、最も単純なシステムであるといわれています。

FIFOとLIFOの違い

LIFO

FIFOはFirst In First Out、LIFOはLast In First Outの略です。

生産方式を語るうえでまずはこれら2つを比較します。

まず、第一の違いはFIFO方式は順次的であるのに対し、LIFO方式はそうでないことです。2つ目の違いは、FIFOはLIFOに比べ、すべての品物を投入した順に保管しなければならないため、より多くの保管スペースを必要とすることです。3つ目の違いは、FIFO生産方式はLIFO生産方式より短いサイクルで在庫を回せることです。

FIFOの利点

FIFOを採用する利点は、次のとおりです。

-導入と維持が容易である。

-在庫を管理しやすく、在庫過多や在庫不足のリスクを減らすことができる。

-余分な在庫を持たずに済むので、コスト削減につながる。

-会社が日々どれだけ儲かっているか、損しているかを簡単に計算できる。

効果的なFIFOを最小限のトラブルで実装する方法とは?

効果的なFIFOシステムを開発し導入するプロセスは難しいとされていますが、それらを容易にするためのいくつかのステップをご紹介します。

1. 処理時間の長さを調べる

処理時間は、処理する量によって異なり、また加工時間は機械の能力によって異なることが多いので、これらの数字をプロセスのフローチャートを見ただけで知ることは、困難です。仕入先に問い合わせたり、同じようなプロジェクトを行った人に話を聞いたりすることで、処理時間に関する経験に裏打ちされた確かな情報が得られることもあります。

2. 目標を確認する

これは安全リスクの最小化や環境への影響の最小化、利益効率の最大化などを可能にします。

3. FIFOプロセスを監視する最適な方法を見つける

昨今では生産シミュレーションなどを用いてバーチャル空間でプロセスの最適化を行うことが増えてきています。

まとめ

分析

今回は、製造業におけるFIFO(First-In-First-Out)法についてまとめました。先入先出法は最も古い在庫管理方法の一つであり、現在でも多くの業界において利用されています。

他にもGD.findi サイトでは、トヨタ生産方式セル生産方式など生産方式の基礎知識について解説しています。そちらも合わせてご確認ください。