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モノづくり用語解説 | 本記事は 3分で読むことができます
サプライチェーンとは何か?
わかりやすく解説
執筆者:レクサー・リサーチ マーケティング 山上玲奈(やまがみ れいな)
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サプライチェーンマネジメントは、規模の大小にかかわらず、生産業全体が理解すべき重要な概念です。しかしこの用語が何を意味するのか理解していない方も多いのが現状です。
そこでこの記事では、サプライチェーンについて、まずはその定義から解説したいと思います。
サプライチェーンとは
まずサプライチェーンとは、製品やサービスを作り流通させるためのシステム全体のことを指します。
したがって サプライチェーンには、製品やサービスを実現するために必要な関連する情報、材料、資金、人などのすべてが含まれます。
サプライチェーンが示す範囲
先述のようにサプライチェーンには、原材料の供給者、メーカー、流通業者、卸売業者、小売業者などが含まれます。
例えば、ソフトウェア会社で、従業員用のコンピュータを外部の小売業者から購入し、それを社内で使用して販売用のソフトウェアプログラムを作成する場合、その小売業者もサプライチェーンの一部となります。また、ソフトウェア会社が従業員用のコンピュータを外部の小売業者から購入し、それを使って販売用のソフトウェアプログラムを作成する場合、その小売業者もサプライチェーンの一部になります。そのためコンピュータの小売業者がサプライヤーからコンピュータを入手するためにかかる総コストが結果的に割高になってしまう可能性もあります。
サプライチェーンの流れ
具体的なステップは業界によって異なりますが、サプライチェーンが完結するためには、以下のステップが達成されなければなりません。
製品・サービスの企画
サプライチェーンの最初のステップは、製品・サービスの企画です。これは、市場調査によって行われる場合もあれば、設計者によって行われる場合もあります。
技術者、デザイナー、マーケティング担当者が集まり、どのような製品やサービスを作り、誰がそれを買うのかを議論します。そして、お客さまを満足させるためには、どれくらいの量を作ればいいのかを決める。これが決まると、いよいよ生産段階に進みます。
製造/仕入れ
次に、実際に製品やサービスを作るフェーズに入ります。一から作る場合もあれば、卸売業者から仕入れる場合もあります。
マーケティング
製造の次はマーケティングを行います。広告宣伝のほか、売り込みやメディアとの接触などを通じて潜在顧客との関係を構築します。この段階で企業は、なぜ他の製品ではなく、自分たちの製品を買うべきなのかを人々に納得させるためにベストを尽くすことになります。
デリバリー
商品が購入された際は、実際にその物を顧客に届ける必要があります。ここでは、物流業者に委託したり自社で輸送したりする形でユーザの手に商品を届けることとなります。
これらの活動の結果、製品が作り出されユーザの手に渡ることとなります。
サプライチェーンマネジメントとは
サプライチェーンマネジメントは、企業がすべてのプロセスを効率的に運営するために用いる戦略のことであり、ここでは商品とサービスの輸送、保管、配送が考慮されています。
サプライチェーンマネジメントは、最終顧客が必要とする製品やサービスパッケージの最終的な提供に関与する、相互接続された企業のネットワークの管理です(Harland, 1996)
サプライチェーンマネジメントの目的
サプライチェーンマネジメントの狙いはすべての工程をスムーズかつ効率的に機能させることで最小のリソースで顧客の利益を最大化することです。
サプライチェーンマネジメントに求められること
サプライチェーンマネジメントでは、需要と供給の正確な予測を行う必要があります。サプライヤーは、製品を製造するためにどのような材料が必要かを把握し、遅延なく時間通りに顧客に出荷できるようにしなければなりません。
そのため、サプライチェーンマネジメントでは、お客様のご要望にお応えするために、関係者全員が協力し合うことが必要です。これには、メーカーだけでなく、輸送する物流業者も含まれます。
まとめ
一言で言えば、サプライチェーンとは、製品やサービスの生産に関わる一連の企業やネットワークのことで、生産者、供給者、輸送業者、卸売業者/販売業者、小売業者/卸売業者、さらには金融機関などが含まれます。
複雑そうに聞こえるかもしれませんが、市場に出回っているほとんどの製品に何らかのサプライチェーンがあることを考えると、実はとてもシンプルなことなのです。