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【ゼロから解説】SPC(統計的工程管理)とは?活用のメリット、導入に向けたポイントもまとめて解説
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モノづくりに必要な、情報の一元管理・リアルタイム共有とは
モノづくりに必要な、情報の一元管理・リアルタイム共有とは
本e-bookでは、製造業が事業拡大を図る上で、よくユーザ様が課題として掲げている3つのトピックに焦点を当て、それぞれの改善ステップについてご紹介いたします。
SPC(統計的工程管理)とは
SPCは Statistical Process Control (統計的工程管理)の略です。各製造工程で完成品の品質に影響を与えるデータを測定・監視し、最終段階で不良品が出ないようにする方法で、製造会社で広く使用されています。
SPCの目的
SPCの目的は、完成品を全てチェックする従来の品質チェックを行うことなく、最終段階で不良品が出ないようにする事です。そのために、各種データを監視し、統計的にデータを処理することで、工程以上を防ぐ手法です。
管理図とよばれるグラフ形式で制御内容が示されることがよくあります。これは、さまざまな生産条件下での製品スループットの品質を監視および改善するのに役立ちます。
製造におけるプロセス制御とは、製品が管理者によって設定された品質基準または仕様を満たしていることを確認するために、製造操作におけるプロセスを分析および制御するための一連の統計ツールを指します。
SPCの意義
SPCは、品質出力を向上させながら全体的な生産性を向上させるための改善を特定、分析、および計画するのに役立ちます。また、具体的に実施した改善策が監視しているデータにどのように影響するかを把握し、生産コストに関する情報も監視できるようになります。
SPCは、製造プロセスのパフォーマンスを監視するための重要な方法です。これは、企業として欠陥部品が顧客に出荷されるのを防ぎ、良い評判を維持するのに役立ちます。このシステムは、使用される各データを統計的に処理することで正常値の上限と下限を確立できます。また、データの「通常レベルの」変動がプロセス内のどこに起因しているかを確認し、プロセスの障害や問題によって引き起こされる可能性のある異常がどこで発生するかを特定できるようにします。
SPC(統計的工程管理)を活用するメリット
製造業界において、製造プロセスのパフォーマンスデータを監視することは不可欠です。プロセス制御により、製造プロセスは定量的に管理することが可能になり、安定した状態が維持されます。
統計的手法を使用して、商品またはサービスの生産に関連するデータを追跡および分析が可能になると、品質問題・コスト増加・スケジュール遅延など、を引き起こす可能性のある自然変動を考慮できるようになります。 SPCは、プロセスの生産を高め、品質担保を人海戦術で対応する必要がなくなることで、生産ではなく欠陥チェック等に割いていたリソースをより効果的に割り当てるのに役立ちます。これにより、企業は、時間の経過とともに収集されたデータに基づいて製造管理システムを改善できます。
SPC導入に向けて
まずSPCを導入するためには、プロセス制御ツールを使用する必要があります。
プロセス制御ツールは、自動化されたプロセスがタスクを実行するのに役立つデバイスまたはソフトウェアです。 産業プロセスのパフォーマンスを監視および調整するために使用できます。 プロセス制御ツールは、マシンが問題なく効率的に稼働していることを確認するために使用されます。 最も一般的な機能には、エネルギーの制御、温度の監視、必要に応じた生産ラインのシャットダウンなどがあります。
プロセス制御ツールを使用することにより、SPC管理を適切に実行できます。追加のハードウェアは必要ありませんが、センサーとコントローラーから収集されたデータを使用して管理図を表示します。これにより、データの収集と管理に伴う労力が大幅に削減されます。
まとめ
SPCとは、Statistical Process Control(統計的工程管理)の略です。製造工程のデータを収集し、統計的に処理することで、工程の異常値を発見できるようになります。その結果、製品が出来上がる前に、異常な工程を検出し、欠陥品の発生を防ぐことが出来ます。また、工程全体を監視することで、工場全体での無駄の発見・削減等に繋げることが出来ます。
結果として、製品チェックや工場管理に割いていたリソースの削減にもつながり、工場の本来的な目的である生産活動により多くの人員を割けるようになります。
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著者情報
山上 玲奈(株式会社レクサー・リサーチ マーケティング担当)