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パレート図とは?基礎から具体的な作り方まで解説

執筆者:レクサー・リサーチ マーケティング 山上玲奈(やまがみ れいな)

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パレート図とは?基礎から具体的な作り方まで解説

本記事では、「パレート図」についてその言葉の意味からExcelを使った具体的な作成方法まで網羅的にご紹介いたします。

パレート図とは?

パレート図とは、棒グラフと折れ線グラフを組み合わせたグラフで、データの度数分布を表示するものです。また、ある事象や現象の主な原因を特定するためにも使用されます。

 「パレート図」という名前は、この図を開発したイタリアの技術者・経済学者であるヴィルフレド・フェデリコ・ダマソ・パレート(1848-1923年)にちなんで付けられたものです。

パレート図は、さまざまな業界で効率と生産性の向上に効果的であることが示されています。また、 管理職が時間や資源に優先順位をつけ、目標をより早く達成するために使用されることもあります。 

パレート図とは?基礎から具体的な作り方まで解説

パレートの法則(80/20の法則 )

パレート図は「パレートの法則」から成り立っています。パレートの法則(80:20の法則とも言われる)は何十年も前からビジネスで使用されており、企業が最も収益性の高い製品やサービスを特定するのに役立っています。

パレートの法則は、次のような人生の多くの事柄に適用することができます。

– 時間:1日のうち80%は、20%のことをするのに費やされる。

– リソース:リソースの80%は、必要なもの、または使用するものの20%に費やされる。

– 仕事量:仕事量の80%は、20%で完了する。

製造業におけるパレート図活用のメリット

パレート図とは?基礎から具体的な作り方まで解説

パレート図は製造業においても馴染みの深いものであり、何十年も使われてきました。  製造業においてはどの部品や工程にもっと注意を払い、集中する必要があるかを特定するために使用されます。 

製造業でのパレート図の活用法

パレート図は、製造業において様々な形で活用することができます。一般的な使い方は以下の通りです。

-ボトルネックを特定し、会社がそれを解決できるようにする

-どの製品または工程が最も収益性が高いかを特定する

-どの製品や工程が最も顧客満足度が高いかを把握する

-特定のプロセスでどれだけの時間が浪費されているかを知ることができる

パレート図を作成する際のヒント

パレート図は、明確な目的を持ち誰にでも簡単に理解できるように設計する必要があります。また、リソースの現状や各リソースがどれだけ残っているかを示すことができるものでなければなりません。

 

このセクションでは、あなたの工場やプラントでより効果的なパレート図を作る際のヒントについていくつか紹介します。

・パレート図は、メンバーの協力のもとで作成するのが最も効果的です。

・図を作成する前に、何を調べたいのかについて明確にしておく必要があります。

・パレート図に含めるデータの範囲を決め、ビジネスの必要性に応じて適切な分析期間を選びます。

・すべてのデータソースが1つで利用可能であることを確認します。

エクセルでパレート図を作成する方法

パレート図とは?基礎から具体的な作り方まで解説

このセクションでは、Excel でパレート図を作成するために必要な手順を説明します。

① 項目と件数を整理する

今回は、製品の生産目標数の例で考えてみます。まず、それぞれの項目をリストアップします。

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② 生産目標が多い順に並べる

次に生産目標数が多い順に並び変えます。並び替えるには、範囲を選択し データリボン>並び替え>下図のように設定します。

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③ 累計件数と累計比率を計算する

生産目標数が一番多い製品Dを基準に、累計件数を計算します。

累計件数=一番多い件数+該当件数

パレート図とは?基礎から具体的な作り方まで解説

累計件数を基準に、比率を計算していきます。 

累積比率=該当件数÷累計件数の一番多い件数

パレート図とは?基礎から具体的な作り方まで解説

※ここでは、セルを固定するために$マークを使用しています

④ グラフを作成する

製品名・生産目標数・累計比率 の列を選択し、挿入>おすすめグラフ を選択すると、パレート図の形状のグラフが挿入できます。

パレート図とは?基礎から具体的な作り方まで解説

⑤ 80:20を明確にする

パレート図では、先述のように80:20の法則を明らかにする(:8割のラインがどこなのか?を明らかにする)必要があります。

グラフの折れ線をクリックして選択した後に右クリックし、リストから「第2軸 縦(値)軸」を選択します。

パレート図とは?基礎から具体的な作り方まで解説

完成!

パレート図とは?基礎から具体的な作り方まで解説

以上で、グラフは完成です。

このグラフから、

・生産目標数としては製品Dが一番高い

・製品D、E、Bで全体の80%程度を占めていること

がわかります。

まとめ

今回は、パレート図についてその法則から重要性、具体的な作成方法について解説しました。

パレード図は組織において最も重要なデータを分析する際に用いられ非常に効果的です。分析や検討を行う際は、今回の手法を参考にしてみてください。

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