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モノづくり用語解説 | 本記事は 3分で読むことができます
6σ とは?リーシックスシグマもあわせて解説
執筆者:レクサー・リサーチ マーケティング 山上玲奈(やまがみ れいな)
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6σ(シックスシグマ)とは、あらゆる業界で利用可能な改善プロセスです。シックスシグマの目的は、完璧な品質を達成するために、システム内の欠陥やエラーを特定し取り除くことにあります。
このプロセスは多くの業界で広く採用され、効率化・生産性向上に貢献しています。
6σ(シックスシグマ)の概要
6σ(シックスシグマ)は、プロセス改善・品質管理のための方法論です。1980年代にモトローラ社によって導入され、以来、プロセス改善のための最も一般的な方法論となりました。
6σ(シックスシグマ)は、製造プロセスにおける欠陥(エラー)を特定・除去し、ばらつきを最小限に抑えることによって、 組織がプロセス、製品、サービスを改善するための一連の考えやそのテクニック です。
シックスシグマの特徴
シックスシグマの特徴は、VOC(Voice of the Customer)をすべての活動の起点とすること、トップダウンのマネジメントレベルのアプローチであること、そして結果を定量的に把握できることにあります。
DMAICモデル
6σ(シックスシグマ)は、定義・測定・分析・改善・制御の5つのフェーズ(DMAICモデル)で構成されています。
DMAIC(Define, Measure, Analyze, Improve, and Control)とは、プロジェクトマネジメントの構造化手法で、解決策を実行に移す前に問題の根本原因を特定することが保証されています。DMAICは、定義、測定、分析、改善、制御の頭文字をとったものです。
DMAICモデルを用いることで、組織内のスタッフの能力を効果的かつ戦略的に活用し、顧客に提供する価値を最大化することができます。似た言葉に、DMADVまたはDFSS(Design for Six Sigma)といったものもあります。
DMAICモデルは、組織の重要な指標を特定・測定することで、どこを改善すべきかを明らかにすることができます。
リーンシックスシグマとは
6σ(シックスシグマ)の考え方が応用されたものに「リーンシックスシグマ」というものがあります。リーンシックスシグマは、多くの企業で採用されている品質管理の方法論です。30年以上の歴史があり、多くの企業の仕事のやり方を改善するために利用されています。
リーンシックスシグマでは、無駄を省き、プロセスを改善することに重点がおかれています。 このシステムは1986年に開発され、業務改善のためのシステムとしては最も古いものの1つです。また、コスト削減と生産性向上に有効であることから、最も広く利用されているシステムの一つでもあります。
リーンとは何か
リーン生産方式は、1980 年代後半に大野耐一によって開発された生産哲学です。リーンマニュファクチャリングは、1980年代後半に大野耐一が提唱した生産哲学であり、様々な製造・サービスプロセスに適用され、「無駄を省く」という考えに基づいています。
リーン生産方式の主な原則は次の2つです。
– すべてのムダを排除する:「ムダ」には過剰生産、待ち時間、輸送時間、不良品などが含まれます。
– 必要なものだけを生産する: これは、製品やサービスに対する注文や需要があるときだけ生産することを意味します。
リーンは日本語でいうと「贅肉のない、痩せた、筋肉質な」意味になります。言葉自体にもムダがないのが表れています。
リーンシックスシグマのベルト(帯)
生産や管理プロセスの最適化は簡単なものではありません。リーンシックスシグマに必要なスキルを持った適切な人材が参加すれば、大きな改善と長期的な改善が可能です。リーンシックスシグマでは、そんな適切な人材を育成するために、「ベルト(帯)」が存在します。
ベルト(帯)という言葉は空手の帯色からとられています。これは、空手と同じように帯の色が様々なスキルレベルを示しています。
リーンシックスシグマにおける主要な帯は次の通りです。
イエローベルト:リーンシックスシグマの初歩的な理解を持っている。プロセスの問題をグリーンベルトとブラックベルトに送り、プロジェクトチームに参加し、ジャストインタイム(JIT)技術を学ぶ。
オレンジベルト:リーンシックスシグマの基本を効果的に使用することができる。
グリーンベルト:リーンシックスシグマプロジェクトを開始し、監督する。ブラックベルトよりもリーンシックスシグマに関する深い知識はない。
マスターブラックベルト:リーダーと協力して機会を見つけ、(改善)プロジェクトを選択する。コーチング、メンタリングを提供し、教師としての役割を果たし、率先してプロジェクトをリードする。ブラックベルトは、リーンシックスシグマの高度な知識を持ち、プロジェクトチームのコーチ、メンター、教師、プロジェクトリーダーとして機能する。
製造業におけるリーンシックスシグマ導入のメリット
リーンシックスシグマは、製造業が製品の品質を向上させるために開発された品質改善プログラムです。欠陥や無駄を減らし、効率を向上させるために、いくつかのツールやテクニックを使用することを含む体系的なアプローチです。
リーンシックスシグマを自社に導入するメリットは、以下の通りです。
– 無駄の削減
– コスト削減
– 品質の向上
– 生産性の向上
– 顧客満足度の向上
– 従業員のモラル・スキル向上
まとめ
この記事の結論は、シックスシグマプロセスは、業績を向上させたいと考えているすべての企業にとって有用なツールであるということです。このプロセスを導入するのは簡単ではありませんが、適切な人材育成が成功のポイントとなります。
元記事発行日: 2022年12月13日、最終更新日: 2022年12月13日